「ソウル清渓川 再生―歴史と環境都市への挑戦」

 

 朴賛弼先生の新著「ソウル清渓川 再生―歴史と環境都市への挑戦」(鹿島出版会、¥3200+税)が12月15日に発売になりました。

 
「ソウル清渓川 再生―歴史と環境都市への挑戦」
   


 2005年に、ソウルの中心を流れる清渓川(チョンゲチョン)を覆う高速道路を撤去して、水の流れと、水辺の風景を取り戻した話は、日本でも新聞、テレビでずいぶん話題になりました。

  その清渓川の歴史と、川の再生にまつわる話が、多くの写真と図版で丁寧に語られています。

  「その変化を象徴するのがここに紹介した清渓川の再生である。行き過ぎた都市化の反省から、都市に自然を回復することは今や世界の課題だが、その最も先進的な事例がここで始まったのだ。私はこの計画が浮上した時から注目し、調査を続けてきた。それはこの計画が私が生まれ育ったその場所で行われたこともあるが、それ以上にこの計画の理念や技術が世界の最先端を行くものだったからだ。

 最初に高速道路が撤去された時の驚きは忘れることができない。青々としたソウルの空が視界いっぱいに広がって見えた。時代の変化をはっきりと感じたのはこの時かもしれない。そして、あとは年々目を見張るようなスピードで完成に向かって行った。このころからソウルは激変していったような気がする。」

(著者あとがきより)

 なお、建築同窓会では3月にこの本をテーマにした講演会を朴先生にお願いしています。

   

 

[back]