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□法政大学建築同窓会ニュース[Number003](2010年06月25日発行)
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先ほど日本はW杯GL見事突破いたしました。素晴らしいですね。
今日は皆さん寝不足ではないでしょうか。
さて法政大学建築同窓会のメルマガ第3号が発行の運びになりました。
お仕事の合間のひと時おつき合いいただくと幸いです。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.法匠ミニセミナー レポート
2.川口研究会セミナー レポート
3.55/58年館の再生に向けて〜デザイン工学部からの提言〜
4.リレー・エッセイ「一日一絵(一日に一枚のスケッチを描くこと)」(鎌田康嗣)
5.HPリニューアルいたしました
6.編集後記
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1.法匠ミニセミナー レポート
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6月11日(金)午後6時30分より、朴先生を迎えてのミニセミナー、
第二弾、「沖縄の暮らし-環境をデザインする」が、デザイン工学部市ヶ谷
田町校舎で行われました。
セミナーは、途中休憩を挟んで、二時間ほど、次の三つのテーマでお話を
伺いました。
第1章 住まいにみる沖縄の伝統民家の造形文化
第2章 沖縄の民俗建築を継承する現代風の暮らし
第3章 エコハウスを目指して沖縄の温熱環境改善
沖縄は、同じ日本でありながら、本土とはだいぶ異なった文化圏を形成し
て、集落、民家も独特の形を持っています。
文化、宗教、気候の違いがどのように、沖縄の建築に影響を及ぼしてきた
のか、と言うことから、伝統的な民家が、自然エネルギーを上手に利用して
きた、エコハウスであるというお話、さらにその伝統を生かした現代の住宅
のことなど、興味深いお話を色々と伺いました。
又、現地で実際に実験を行った結果として、建築の温熱環境をいかにして
改善してゆくかと言うことについて、数値とグラフを使って、詳しく説明伺
いました。
当日は、OBに加えて、現役の学生も多数参加して、熱心に朴先生のお話
を傾聴していました。
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2.川口研究会セミナー レポート
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川口衛先生のお話を聞く、川口研究会が5月24日午後8時よりデザイン
工学部市谷田町校舎T206教室において行われました。
今までの川口研究会は市ヶ谷校舎の会議室で行われていたのですが、今回
は教室です。教壇に立たれた先生は、昔の職業に戻ったみたいだね、と冗談
を言っていましたが、お話を伺う我々も学生時代に戻った気分で、熱心にノ
ートを取る姿も多く見られました。
今回は木造についてのお話でした。川口研究会では、今までにも2回木造
のお話を伺っていますが、今回は主に先生の作品を中心にお話を伺いました。
木の構造的特徴とそれを生かした、デザインの方法、スチールとのハイブ
リットによるさまざまな解決方法、そして建築家の磯崎新さん、内藤廣さん、
妹島和代さん等との共同による作品について、解りやすく解説していただき
ました。
先生のお話の魅力は、技術が技術だけで自立したものではなく、そこには
人間の感性と、さらには人間の営みの結果としての歴史と文化が常に深くか
かわっていると、考えさせられるところにあるように思えます。
今回のお話を元に「構造と感性」第4巻が作られる予定ですので、完成を
楽しみにしたいと思います。
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3.55/58年館の再生に向けて〜デザイン工学部からの提言〜
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法政大学市ヶ谷キャンパスは、この10年ほどで、ずいぶん様子が変わりま
した。
2000年には53年館を取り壊し、26階建てのボアソナードタワーが完成し、
2004年には川原一郎先生の設計した、学生会館が取り壊され、その跡地に
外濠校舎が2007年に完成しています。
又、2006年には東側に接した嘉悦学園を取得して、富士見校舎として使用
しています。
そして今回、55年館、58年館を取り壊して、新たに立て直す計画が進められ
ています。55年館、58年館は戦後日本の現代建築を代表する、大江宏先生に
よる名建築です。
そこで、デザイン工学部教授会より大学に向けて、「55/58年館の再生に向
けて〜デザイン工学部からの提言」を提出しています。
その全文をここに掲載します。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/secretariat/55_58/55_58_suggestion.html
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4.リレー・エッセイ
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「一日一絵(一日に一枚のスケッチを描くこと)」
1991年卒業 陣内研究室 鎌田 康嗣
皆さんもご存知のこのことわざ、一期一会(いちごいちえ)。
茶道に由来することわざで、『あなたとこうして出会っているこの時間は、
二度と巡っては来ないたった一度きりのもの、だから、この一瞬を大切に思い、
今出来る最高のおもてなしをする』と言う意味で、相手に対してのもてなし
気持ちです。この言葉と私が継続していることをあわせて造語を作りました。
一日一絵(いちにちいちえ)は、その時間、その瞬間が二度ともどらない
ものとして、その日、その日の出来事の中で大事だったこと、印象に残った
ことを一日一枚スケッチとして描き、記憶として残すこという意味を込めて
いる言葉です。
なぜ、一日に1枚描くことになったのか。
今までは思いたったときや、依頼されたときにしか描いてきませんでした。
その日その日の時間の中で何かしら、キーワードやストーリーが存在し、
そのもの自体を自分として意識し、スケッチで瞬間、瞬間を捉えて、形と
して残せないかという思いが描くきっかけとなり、2009年10月19日から
続けています。
描く条件として、5分〜10分以内で時間制限を設けて、はがきサイズの
絵手紙用水彩紙に鉛筆で描くのを基本としています。鉛筆だけでは物足り
ない場合、色鉛筆や水彩で着色する時間を含めて30分以内で描くように
しています。
生活のにおいが感じられるもの、私を含めたサラリーマンが身近に持って
いるものなどを描いています。今まで描いたものを4枚ほど紹介します。
『飲み終えたビール缶』、『開封したアーモンドチョコ』、『子供と折った
鶴』、『自分用のデジカメ』
一日一絵がきっかけでJR大久保駅前の中華料理『興福樓』に飾って頂く
ことになり、行くたびにスケッチを渡してくるようになりました。また、
近くの銭湯(高円寺なみのゆ)に1ヶ月に1回ほど行きますが銭湯をテーマに
したものを描いて渡したりして、新たな展開をみせ、描くエネルギーとして
います。新たな1枚を描けるようにスケッチ力を磨き、皆様にお披露目できる
ように企画したいと思います。
HPでは写真も掲載いたしております。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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5.HPリニューアルいたしました
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今までよりも情報を整理し、より見やすいデザインを目指しましたがいかが
でしょうか。
今後はよりHPとメルマガが情報発信の両輪になるように頑張っていきたいと
思います。
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6.編集後記
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今回はHPリニューアルとメルマガ配信を同時に行ないました。
HPもまだ完全に新しいものに移行出来てはおりませんが、徐々に移行させて
行く予定になっております。
まだまだ同窓生でもメルマガ、HPの認知度は高くないようですので同窓生が
お集りの際には是非法政大学建築同窓会ニュースを話題にのせて下さい。
またHPではOBの事務所などのHP紹介もいたしております。
是非同窓会からリンクさせていただきたいのでご紹介よろしくお願いします。
では次号は一月後の発行予定です。
(担当:鈴木)
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