法政大学建築同窓会メルマガ

No.008   2010年11月25日発行
     
   


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□法政大学建築同窓会ニュース[Number008](2010年11月25日発行)
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気がつくと数日後にはもう師走。短い秋が通り過ぎ冬の先触れが聞こえてきました。
もう来年の話をしても鬼の笑わない頃でしょう。
そろそろスケジュール帳に忘年会の予定が入り始っていることでしょう。

皆様いかがお過ごしでしょうか。
法政大学建築同窓会のメルマガ7号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。

http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/

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目次

1.「法政大学55/58年館の再生を望む会」が発足
2.新 良太さん撮影によるスカイツリー空撮写真
3.「衞遊会」設立
4.川口先生の第4回セミナー記録「構造と感性-4」が完成
5.公開授業「建築フォーラム」の開催
6.六本木ヒルズ、エネルギーセンターの見学会
7.リレー・エッセイ「未完成という思考」(白井 進也)
8.編集後記

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1.「法政大学55/58年館の再生を望む会」が発足
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 先日来HPやメルマガでも取り上げて参りました法政大学市ヶ谷キャンパス55年館/58年館
の建て替え問題に関しまして、建築学科同窓会だけではなく他学部同窓会をはじめとした
多方面からの動きも取り入れるべく去る10月28日「法政大学55/58年館の再生を望む会」を
発足する運びとなりました。

合わせて11月9日にはHPを開設いたしました。
掲載内容としてこれまでの活動報告、関連資料をはじめ署名活動及びメッセージボードも
設置いたしました。
今後はここを広報活動の拠点として活動発表をいたします。

署名及びメッセージの書き込みだけではなく今後の活動の推移をご覧いただきたく願います。
また、お知り合いなどにも活動を広めていただくと助かります。

法政大学55/58年館の再生を望む会
http://www.55-58saisei.sakura.ne.jp/

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2.新 良太さん撮影によるスカイツリー空撮写真
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 新 良太さん(98年修了・大江新・吉江研究室)によるスカイツリーの空撮写真が
日建設計HPに掲載されています。

http://www.nikken.co.jp/ja/skytree/photogallery/sky/index.php

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3.「衞遊会」設立
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 川口衞先生を囲み、研究と遊びを通して、会員の親睦を図る目的で、9月23日に
「衞遊会」設立総会が開催されました。

http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/kawaguchi/eiyuukai_guide.html

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4.川口先生の第4回セミナー記録「構造と感性-4」が完成
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 川口先生の第4回セミナー記録「構造と感性-4」が完成いたしました。スチールと
木造のハイブリッド構造を主に扱っています。配布等のご案内も掲載いたしました。

http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/past_web/kawaguchi-01.htm#04

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5.公開授業「建築フォーラム」の開催
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 本年度の法政大学デザイン工学部の公開授業「建築フォーラム」が9月28日から
順次開催されます。本年度は「建築のフィールドを展望する」というテーマで多彩な
講演者の方々にお話を伺います。授業ですが、受講生以外の学生はもちろんのこと、
卒業生の方々や学外の学生など、どなたでもご聴講頂ける講演会となっております。
11/30 藤原徹平

http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20100905/k_forum.html

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6.六本木ヒルズ、エネルギーセンターの見学会
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 12月11日(土)に女性ネットワーク主催で、六本木ヒルズ、エネルギーセンターの
見学会を行います。一般には非公開の施設なので興味のある方はぜひご参加ください。

http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/w_network/josei_roppongikengaku.html

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7.リレー・エッセイ
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「未完成という思考」
2010年修了 大江新研究室 白井 進也

 2010年に大学院を卒業し、社会人の生活にもやっと慣れてきたかなというぐらいで、
社会人の生活があまりにも健康的で、学生時代の生活によって蝕まれた体のリハビリ
期間のような気もして、最近を過ごしています。

 で、ここ最近、よく思う事があります。自分の修士設計を「都市の余白」という
タイトルで出したのですが(このHPでも閲覧可能です)、未だに自分が作り出した
作品が自分の中で消化しきれていないようで、理解できてないのです。自分が作っ
たものだから、きっとそれは自分の奥底から出てきたものには間違いないが、その
出所がいったいなんなのか。理解できないまま、手が進み、それに思考が付いて
いったという感じで、まだまだ修士設計を題材に考える事がありそうな気がして
います。しっかりと拾ってあげないと大事なものを忘れてしまいそうなので。

 僕は学生時代、学部2年の頃から修士2年の5年間、夏は高山建築学校に毎年参加
していました。高山建築学校は夏の10日間、岐阜県の飛騨市の山奥で共同生活を
しながら、実際の素材を使い1/1のスケールでものをつくるワークショップです。
実作にいたるには、プレゼンし説得をしなければいけません。あれやこれやと考え
るのですが、嘘はつけません。すぐに見つかってしまいます。僕にとっては、心を
裸にして、さらけだして、真剣に向き合う修行の場でした。ここで見つけた事、
感じた事、できること、なんでもないこと、すべてがいまとなっては財産です。

 最後に実行委員として参加した2009年度は、講師を含め25人の生活と作業の運営を
把握した上で、自分の作品を作る事になり、かなり大変な作業でした。作成場所は
高山建築学校のメインの玄関。そこに塔のようなものを作成しました。脇のアプローチ
階段を通るさい、門(や鳥居)をくぐったような感覚を与えられるものを作りたいと
思いはじめて、結果的に3年かかりました。1年目は考えた結果、何も手が付けられず、
2年目で塔を作り、3年目で最後の仕上げでした。しかし、デザインの最後の一手が
あの時の僕には打てなかった。

 それゆえ、決めきれなかった塔の最頂部を今も描き続けている。今の僕の中では、
高山建築学校の入り口にある塔は、常に何かを投げかける悔しくもありがたい、そんな
存在となっています。

 学生時代の集大成の修士設計も高山建築学校の作品も、思っている事をいざ形に
してみると、自分の領域から外れて手が届かなくなってしまっている。一瞬、すごく
胸くそ悪い感じなのですが、よくよく考えてみると、新たな未開拓の地に向かい自身
の思考の先端を探そうとする行為にこそ、建築を学んでいく面白さがあるのかなと
思ったり、最近はしています。自分の思考の中の未完成の部分が今も、そして将来も
「建築とは何か?」という疑問に対して考えさせてくれるような気がしています。

→[修士設計「都市の余白」]:大江宏賞ページ内にあります。

HPでは写真も掲載いたしております。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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8.編集後記
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 法政大学市ヶ谷キャンパス55年館/58年館の建て替え問題は建築同窓会だけの保存運動
ではなくなり、「法政大学55/58年館の再生を望む会」として他学科を始め学外にもその
問題を知らせるべく動き始めました。

 署名活動も始めましたがまだまだ大量の署名というわけにはいきません。今後シンポジ
ウム等の場を設け、この問題の周知活動を広げる予定があり、その会場などでも署名は
集める予定になっておりますが、会場に来れない方も多いかと存じます。そういうときは
是非HP経由でネットでの署名をよろしくお願いします。

また活動はこのメルマガでも取り上げていこうと思っておりますので、ご一読願います。
皆様のおかげで、メルマガも8号を迎えました。現在活動状況の公開の場としてはHPと
メルマガを運営しております。最近世の中ではTwitterやFacebookなどの新しいメディアも
登場しておりますが、普及度と対費用効果を考えますとしばらくはまだこのままで活動
していくと思われます。活動媒体等についてもアイデア等ござましたらお寄せいただくと
幸いです。

リレーエッセイは、どんな話題でも結構です。随時投稿を募集しています。又、知人の
オープンハウス、展示会、HPへのリンク、希望、受賞、出版等の情報をどんどんお寄せ
下さい。皆様の協力でこのメルマガを盛り上げていただければ嬉しい限りです。
(編集後記担当:鈴木)
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発行:法政大学建築同窓会メルマガ編集部
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問合:info@hosei-archi-ob.sakura.ne.jp
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