法政大学建築同窓会メルマガ

No.009   2010年12月24日発行
     
   


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□法政大学建築同窓会ニュース[Number009](2010年12月24日発行)
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もう数日後には2011年が参ります。このメルマガが届く頃には年末最後のお仕事
などに忙殺されている方が多いことでしょう。
とかくこういう時期には体調を崩しがちですのでご自愛下さい。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
法政大学建築同窓会のメルマガ9号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.法政55/58年館再生シンポジウムのご案内
2.岡本哲志さんブラタモリ出演
3.リレー・エッセイ「設計すること 暮らすこと」(清 麻里)
4.編集後記
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1.法政55/58年館再生シンポジウムのご案内
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大江宏先生の代表作であり、法政大学のシンボルでもある55/58年館が、いま、
取り壊しの危機にあります。
12月25日に「大学が未来にわたすものー法政大学55/58年館の再生を考える」
と題した、シンポジウムが企画されました。松隈洋(京都工業繊維大教授)
上原公子(前国立市長)吉川新吾(社会学部OB)に加えて、建築学科からは、
大江新先生、陣内秀信先生が、講師として参加されます。
講演の前に、55/58年館の内外を見学する企画もあります。小金井で学んだ
建築学科卒業生は、意外と市ヶ谷キャンパスを知らないかもしれませんが、
大江先生の建物を詳しく見て歩き、お話しの聞ける良い機会だと思いますので、
ふるってご参加をお待ちしています。

日時:12月25日(土)13:30見学会(55年館、正面玄関前)
           14:30基調講演
           15:40座談会
           18:00懇親会
場所:市ヶ谷キャンパス 58年館3階 834教室
法政大学55/58年館の再生を望む会
http://www.55-58saisei.sakura.ne.jp/
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2.岡本哲志さんブラタモリ出演
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岡本哲志さん(80年卒業・河原研)がブラタモリ第12回ブラタモリスペシャル
(第1シリーズ総集編 前編 NHK総合 1月6日22:00〜22:48)に出演されます。
番組最多出演の岡本さんの勇姿をご覧下さい。
http://www.nhk.or.jp/buratamori/
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3.リレー・エッセイ
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「設計すること 暮らすこと」
1993年卒業 陣内研究室 清 麻里
設計すること 暮らすこと
 突然だが、我が家の家族構成は、夫婦と男の子二人の四人家族。長男11歳五年生。
次男五歳の幼稚園年長。今住んでいる所には、長男が小学校に上がるのをめどに、家を
建てて引っ越して来た。大学卒業後、意匠系設計事務所で何件かの住宅設計に係らせて
もらった経験と、我が家の生活スタイル、又、長男の幼児期の行動をイメージして設計
したつもりだった。実務段階では、ちょうど次男出産の前後と重なったため、現場監理
がままならないので、やはり卒業生の友人に委託した。特に長男は暗い所を恐がり、親
の気配を感じないと不安がったし、以前住んでいた所のトイレが奥まっていてなかなか
行きたがらず、トイレトレーニングが進まなかったことなどから、明るく開放的で、
どこに居ても気配を感じるようなワンルームをイメージし、間仕切りも殆ど無く、必要最
低限に引き戸があると言った造りである。
 住み始めた当時、次男1歳2ヶ月。これが悲劇の始まりだった。ねんねの時期はあまり
分からなかったが、歩き出すと、長男と次男の性格はまるで違っていた。長男は慎重で、
無茶はしないタイプに対し、次男は好奇心の向くまま行動してしまうタイプ。流し台の
取手を足がかりによじ登って、シンクの中で水遊びをしていたり、ソファーを伝って
アプライトピアノの一番上に登っていたり、障子を破く、壁に落書きは当然の事、挙げ
たらキリが無い。かくして、流し台の取手は全て撤去。お陰で三段の引き出しを開ける
時は、一番下に手を掛けてから順番に開けなければならず、ソファーを伝ってピアノに
登らないよう、ソファーの位置をずらす羽目に。家具のレイアウト計画も、あえなく
机上の空論に...。明るく開放的なトイレに至っては、ウォシュレットのボタンを押しま
くって、噴水の様に水が吹き出していたり、便器の中に入って水遊び。(水遊び好き!)
しまいには、便器の中に石けんを放り込んで詰まらせてしまい、私ではどうにもならず、
業者さんに来てもらう始末。修理費8000円也。トイレトレーニングをする気にもならず、
引き戸を閉め切り、結局幼稚園に行く直前まで紙おむつのお世話になった。
 そんな次男も、もうすぐ小学生。越して来た時の長男と同じくらいになる。今では、
恐くて一人ではトイレに行けない。明るく開放的なのに...。
 このように、設計することと暮らすことのギャップ、恐るべし、予想を遥かに超える
幼児の行動を痛感しながら、慌ただしく日々を過ごしている。ふと、今まで係った住宅
では、どんな暮らしが繰り広げられているのか頭によぎる。HPでは写真も掲載いたしております。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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4.編集後記
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 このメルマガ発行の翌日には法政55/58年館再生シンポジウムが開催されます。実行
委員も仕事の合間を縫って活動しております。
 シンポジウムだけでなく見学会、展示会も同時開催いたします。参加者の盛り上がり
によっても再生運動の是非は問われます。年の瀬の忙しい時期とは思いますが、是非
ご参加願います。
皆様のおかげで、メルマガも9号を迎えました。今回のエッセイでは初の女性執筆者が
登場いたしました。家庭を守る女性として、また建築に携わるもの両方の目線を持った
エッセイをお楽しみ下さい。
リレーエッセイは、どんな話題でも結構です。随時投稿を募集しています。又、知人の
オープンハウス、展示会、HPへのリンク、希望、受賞、出版等の情報をどんどんお寄せ
下さい。皆様の協力でこのメルマガを盛り上げていただければ嬉しい限りです。
(編集後記担当:鈴木)
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発行:法政大学建築同窓会メルマガ編集部
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