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□法政大学建築同窓会ニュース[Number016](2011年07月25日発行)
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東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
超大型台風6号が過ぎてからここ数日は過ごしやすい日々です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
法政大学建築同窓会のメルマガ16号をお届けいたします。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.法政大学55/58年館の再生案プレゼンテーション
2.平成23年度建築学科同窓会第1回理事会報告
3.リレー・エッセイ「佐藤 修さんを偲ぶ」(猪野 忍)
4.編集後記
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1.法政大学55/58年館の再生案プレゼンテーション
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7月30日13:30より、58年館834教室にて『法政大学55/58年館の再生案プレゼン
テーション』を開催します。建築学科教室作成のリノベーション案を作成した先生方
に説明していただきますのでぜひご参加ください。
合わせて、15:00 より55/58年館の見学会も行います。
http://www.55-58saisei.sakura.ne.jp
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2.平成23年度建築学科同窓会第1回理事会報告
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6月25日(土)に行われた平成23年度建築学科同窓会第1回理事会を報告いたします。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/secretariat/report_2011-1.html
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3.リレー・エッセイ
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「佐藤 修さんを偲ぶ」
1966年卒業 大江宏ゼミ 1970年修了 河原ゼミ 猪野 忍
佐藤修さんが6月16日亡くなられました。突然の訃報に驚くとともに、建築学科の
助手を勤めておられた時、大江宏先生、河原一郎先生、小能林、倉田両先生などと
ともに過ごさせていただいた大学院での様々な時間が思い起こされたのでした。
一昨年市ヶ谷での河原先生を偲ぶ会で、久々に、髭を落とし、颯爽とお元気な姿の
佐藤さんにお会いしたばかりと思っていました。
佐藤さんを知ることになったのは麻布校舎の製図室でのことでした。入学したばかり
の私が上の学年の即日設計の授業を覗いたとき、一番後の席でひときわ美しく階段の
詳細図を描いていたのが佐藤さんでした。いつも黒のスーツを身につけ、近寄り難い
風貌を漂わせていました。キャンパスが東小金井に移って間もなく、大江先生のゼミ
で佐藤さんの卒論を見せられ、そこに著された内容は私には到底理解できそうにない
哲学的で、難解なものだったと記憶しています。卒業後は助手として大学に残り、
私は開設(1965年)間もない大学院生として、同期の小川洋司や佐保肇等とともに
佐藤さんとの交流が始まったのでした。新宿や六本木のディスコに連れ出され、
朝まで轟音のなかで大声を出してはまどろみ、吉祥寺や花園神社近くの飲み屋では
静かに濃密な時間を過ごしたものです。しかし、そうしたなか佐藤さんはいつの間にか
ペルシャ語を習得し、本郷の「東洋文庫」にも通いはじめ、ペルシャ建築やイスラムの
歴史資料を机上に、大江先生の影のごとく「近代の建築の源流」を探る新たな準備を
始め、1969年イランに旅立ったのでした。
5年ほどのイラン滞在の間、テヘラン大学で大学院を修了され、帰国後しばらくして
北海道紋別の道都大学美術学部建築学科教授として、建築家を目指す若い世代を育てる
ことに情熱を傾けはじめたのです。しばしば、大学の機関誌「IGLOO」を送ってくれて
大学での様子を紹介してくれ、進行中の設計活動の状況を語ってくれたり、正月には
鎌倉のお宅を訪ね、江ノ島の磯料理をご馳走になりながら美術と技術についてなど
様々な議論をさせていただきました。美術学部長を勤める傍ら毎週のように札幌から
道南の水辺の町を訪れ、まとめ上げた北海道内浦湾沿い漁家の街並み景観構造について
の研究で2003年法政大学より博士(工学)を取得され、その後も専門の都市景観研究・
デザインに磨きをかけ多くの研究論文を発表されてきました。2008年道都大学を停年
退任、退任にあたってIGLOO誌に『建築と街をみつめて30年』と題し大学での研究
活動を振り返っています。道都大学名誉教授となったあとは鎌倉のお宅に戻り、奥様
によると連日パソコンに向かい、さらに各方面に研究の成果を発表されようとしている
ところだったようです。私にとっても嘗てのような交流の時間の到来を待ち望んでいた
ところでした。残念でなりません。
終わりに佐藤さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
HPでは写真も掲載いたしております。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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4.編集後記
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東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
日々の甚大な被害状況を知るにつれ胸を痛めるばかりです。
被災地が一日も早く復興し皆様の生活に無事平穏が訪れる事を心からお祈り申し
上げます。
なかなか進まぬ被災地の状況。放射能汚染を始めとして余談を許さぬ原発関連。
政治は政治でどこを向いているのかわからない。
そんな中で唯一と言っていいほど明るく希望に溢れた話題が、女子W杯での日本代表
なでしこジャパンの優勝でした。今まで一度も勝ったことのないドイツ、スウェーデン、
アメリカという強豪を粘り強く日本らしいサッカーを表現しつつ闘う姿には心が奮え
ました。特に決勝戦は先制されて追いつき、延長戦でも突き放されかけたのを取り返し、
最後は笑顔で挑んだPK戦で見事に勝利。
被災地だけではなく日本に笑顔と闘う力と姿勢を見せてくれました。後々復興の契機
として語られるかもしれません。スポーツの持つ力を感じさせてくれました。
7/30には55/58年館のイベントとして建築学科教室作成のリノベーション案を公表
する発表会が開かれます。法政大学のシンボルを生かし続ける方策を語るイベントです。
お時間がございましたら是非ご参加下さい。見学会も同時に行ないますので。
本メルマガでは、みなさまからの発信を心待ちにしております。ぜひいろんな情報をお寄せ
ください。また、このメルマガや同窓会HPや「55/58年館 望む会」の活動のことなど
周囲の方々にお伝え下さい。
(編集後記担当:鈴木)
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発行:法政大学建築同窓会メルマガ編集部
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