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□法政大学建築同窓会ニュース[Number020](2011年11月25日発行)
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東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
いつの間にか年の瀬の足音が聞こえてくる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしで
しょうか。
今月も同窓会ニュースをお送りします。お時間のあるときにでも読んでいただければ
幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.法政大学デザイン工学部の公開授業「建築フォーラム」開催中
2.第17回社会工学セミナー「アジア地域での環境問題」開催
3.なかだえりさん「奇跡の一本松ー大津波を乗り越えて」出版
4.リレーエッセイ「『本当にいいこと』を実現する!」(村上 悠)
5.編集後記
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1.法政大学デザイン工学部の公開授業「建築フォーラム」開催中
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「小さなコミュニティー/住・集・家族」をテーマにした公開授業はあと2回分が
残されています。
第7回 11月29日 講師:猪野忍(猪野建築設計)※最終講義
第8回 12月 6日 講師:山本理顕(日本大学教授・横浜国立大学客員教授) 会場:法政大学市谷田町校舎5階マルチメディアホール
時間:18:30〜20:00
入場無料、予約不要(先着順)
この公開授業はどなたでも参加できます。法政建築学科出身の猪野忍さんの最終講義
にもぜひ皆様ご参加ください。
http://bit.ly/r2Jvfe
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2.第17回社会工学セミナー「アジア地域での環境問題」開催
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朴賛弼先生が「大韓民国ソウル清渓川の環境復元」と言うテーマで講演されます。
会場:法政大学市谷田町校舎5階マルチメディアホール
日時:12月7日(水) 18:30
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20111207/poster11A4.pdf
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3.なかだえりさん「奇跡の一本松ー大津波を乗り越えて」出版
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陣内研究室2000年卒業のなかだえりさんが絵と文章による
「奇跡の一本松ー大津波を乗り越えて」を出版しました。汐文社より10月27日に発売となりました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20111105/kisekino_iponmatsu.html
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3.リレー・エッセイ
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「『本当にいいこと』を実現する!」
2005年修了 陣内ゼミ 村上 悠
大学を卒業して7年、気づけば30代に突入し、自分は何をやってきたか、
ということを考えるようになった。そこで最近、20代を振り返り30代を明確な
目標を持って突き進むという意味で、自叙伝の執筆に取り組んでいる。考えて
いることを文字に起こすことで、自分自身が何を考え、どんなアイデンティティ
を持っていて、どんな行動を取るべきかがより明確に見えてくる。とカッコ良く
言ってみたが、実際のところは、以前より日記をつけたいと思っていたのだけれど、
小学生以来書いたこともなければ、毎日書き続ける自信もない。だったら、
ここらで気合を入れていっぺんに振り返ってやろうじゃないか、というだけのこと
である。
書き始めてみると、大学時代から自身の根本にある想いは変わらないということを
実感する。それは、単純に「本当にいいこと、楽しいこと」を実現したいという
想いで、学生時代のポートフォリオの冒頭にも謳っているし、未だによくプレゼンで
言っていることでもある。そして、それを経済という土俵の上で成立させるべく僕は
仕事をしているのだと思う。サスティナビリティやCSRという言葉がようやく社会
に定着してきたことは、「本当にいいこと、楽しいこと」が付加価値となり、消費者
の選択の決め手となる可能性を示していると考える。 最近いろいろと興味ある事柄の中でも特に「森づくり」に興味がある。これまで
植林活動に参加したことはあったが、植える行為というよりは、間伐した国産木材の
利用促進について取り組みたいという興味である。語弊を恐れず一言で言うと、
間伐した木材の利用が進まなければ、森は育たないという課題があるからだ。
直近に取り組んだホテルメッツ渋谷のリニューアル(渋谷駅に直結するビジネスホテル。
2010年11月、14階建の13、14階フロアとロビーラウンジをリニューアル)では、
森づくりに貢献することをテーマとしたGreen Boxという客室を設えた。Green Boxに
宿泊するお客さまの滞在時と移動時に排出するCO2を想定し、森林保全団体と提携し
カーボンオフセットを実施。これは日本の森づくりの促進に役立てられる。そして、
森を育てるために行う間伐で出た木材を今度は客室の家具として使用する。この一連の
サイクルにより、お客さまに利用していただければ利用していただけるほど、森づくりは
進むことになる(はずである)。内装では、その表現として植栽を取り入れた。ホテルの
客室に生の植栽を入れることはこれまでタブーとされてきたが、実際にはどんよりとした
空気が停滞しがちな客室が、ひとたび客室の扉を開ければ、ヒノキのいい香りがお客さま
を迎え、新鮮な空気と見た目の心地良さが魅力の空間となったと思う。植栽はロビー
ラウンジにもふんだんに導入している。このほか、渋谷文化の発信をテーマとし、渋谷を
拠点に活動するアーティストに客室1室丸ごとデザインをしてもらったArt Boxという
客室も設えた。詳しくは、商店建築2011年10月号で扱って頂いたので、そちらを是非見て
頂きたい。結局、何がやりたかったかというと、お客さまに快適な空間を感じていただく
ことはもちろんだが、Green Boxをきっかけに環境意識の向上や国産間伐材の使用が促進
されれば良いし、Art Boxをきっかけにアートカルチャーがより定着し、アーティストが
より活動の幅を広げられれば何よりだと考えている。それが一企業としての社会貢献となり、
結果、ビジネスとしてお客さまに選択していただくことにつながると考える。
今回紹介した取り組みは、小さな取り組みではあるものの、このように「本当にいいこと、
楽しいこと」をコツコツとカタチにしていくことが今の社会に必要であると信じて今後も
行動していこうと思う。これが自分自身の30代の行動目標なのかもしれない。
今回、森への興味について書きましたが、明日より、自然とどう向き合うかというテーマで、
ジェフリー・バワの建築を体感するためスリランカに行ってきます。カンダラマホテルほか
バワの設計したホテルに泊まり、自然に対する想いを深める旅となればと思います。最後に、
自叙伝を書いていて、もうひとつ気づいたこと。それは、文章があまりに下手くそであると
いうこと。本稿においても、その下手っぷりを発揮していますが、どうぞ皆様ご容赦ください。
ホテルメッツ渋谷
http://www.hotelmets.jp/shibuya/stay.htm
http://www.cbc-net.com/topic/2010/11/hotel-mets-shibuya/ HPでは写真も掲載いたしております。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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4.編集後記
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東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
被災地では冬を迎え厳しい寒さと積雪が切実な問題となります。一刻も早い復興と
平穏な生活が訪れることを心からお祈り申し上げます。 今年も残りあと一カ月と少しとなりました。3月11日の大震災以来、我々の生活に
対する考え方を根本から考え直す一年だったような気がします。メルマガエッセイの
テーマも震災について考えるものが多かったように思います。
編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのようなこと
でも結構ですので編集部までお送りください。又、メルマガへの購読登録をまだして
いないお知り合いがいましたら是非購読を進めて下さい。このメルマガを通して建築学科
卒業生の輪が広がることを望んでいます。
(編集後記担当:小島)
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