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□法政大学建築同窓会ニュース[Number024](2012年03月23日発行)
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東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
まだまだ寒い日が続きます。そして春分の日を過ぎそして今年は春一番がとうとう来なかったようです。
(春一番は春分の日までに吹く南風)
そうこうしているうちに南からは桜前線の話も出て参りました。早く暖かな日が訪れて欲しいものです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
法政大学建築同窓会のメルマガ24号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.建築同窓会新年会のご報告
2.川口衞先生セミナーシリーズ「構造と感性-5」完成
3.新良太さん撮影東京スカイツリー公認写真集発売
4.2011年度卒業設計公開講評審査会報告
5.リレー・エッセイ(佐々木宏ゼミ 梅松市彦)
6.編集後記
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1.建築同窓会新年会のご報告
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2月1日に行われた建築同窓会、新年会の様子を載せましたのでぜひご覧ください。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20120201/sinnen12.htm
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2.川口衞先生セミナーシリーズ「構造と感性-5」完成
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川口衞先生のセミナーシリーズ「構造と感性-5」が完成しました。これでシリーズが完結しました。
購入等は詳細まで。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/past_web/kawaguchi-01.htm#05
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3.新 良太さん撮影東京スカイツリー公認写真集発売
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新 良太さん(98年修了・大江新・吉江研究室)の東京スカイツリー公認写真集
「TOKYO SKYTREE:Premium Edition」「TOKYO SKYTREE」が発売になりました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20120316/tokyo_skytree.html
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4.2011年度卒業設計公開講評審査会報告
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去る2月4日(土)に行われた、2011年度卒業設計公開講評審査会の様子を掲載しました。
学生たちの熱気あふれるプレゼンの様子をぜひご覧ください。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/sekkei/2012/sotsukei2012.htm
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5.リレー・エッセイ
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「旅・ちょっと昔の話」
1966年卒業 佐々木宏ゼミ 梅松市彦
学生時代聴いた佐々木宏先生の建築思潮の講義に刺激され、近代建築の実物を見たくなり
1969年ヨーロパ旅行をした。当時ヨーロッパへ安く行く一般的な方法はシベリヤ経由だった。
私も横浜からソ連船バイカル号でナホトカに渡り、シベリヤ鉄道に乗り換えハバロフスクへ。
そこから国内線でモスクワに飛び(鉄道でも行けたが日数がかかる)2泊し、列車でレニング
ラード(現サンクトペテルブルグ)に行き1泊して、ヴィボルグ(フィンランド時代はヴィープリ)を
通りヘルシンキ中央駅に着いた。横浜からヘルシンキまで8日の行程だった。
現在は情報豊富でネット上でも調べられるし、有名な建築家の建物は懇切丁寧に行き方を書いた本も
出ているが、当時はほとんど無かった。現地に行けば分かるだろうと出かけた。モスクワでは
ル・コルビュジェの「セントロソユース」をさがして見に行った。市内に在ることだけは確かだが、
インツーリストのガイドに聞いても知らないと言う。観光には関係ない、しかも冷戦時下でソ連の
機関が使っているらしい建物。しょうがないと思ったが、市内の主な建造物をイラストで地図上に
書いた、イラストマップをホテルに売っていた。建物の下に説明番号の書いてない、形が一番似た
それらしき建物の絵があったので、これだろうと判断し、混雑する地下鉄に乗り見に行った。
駅を出て住人注視の中歩いて行くと写真で見慣れたセントロソユースがそこにあった。
「ラ・トゥーレットの修道院」はリヨン郊外に在るということだけで行った。リヨン駅の案内所で
聞いたら英語が分かるという女性を連れてきてくれた。しかしお互いチンプンカンプンな英語でだめ。
街の本屋に行き、店員のおばさんにル・コルビュジェと2,3回言ったらコルの本がある棚に連れて
行ってくれた。本から修道院の写真の下に書いてあるフランス語を書き写し、街中のインフォー
メションに持って行き、それを見せて行き方を聞いた。バスの乗り場、番号、時刻、降りる場所等
親切にメモしてくれた。翌日そのバスに乗り、運転手にメモを見せL‘Arbresle(鉄道駅も有って、
帰りはリヨンまで列車で戻った。)で降ろしてもらった。そこからは電器屋から出てきた夫婦に道を
聞いたら修道院まで車で送ってくれた。
「ロンシャンの礼拝堂」は当時でも一般の人にも知られていた。リヨンからフランス東部の
素晴らしい風景を列車の窓から眺めながらベルフォールにやってきた。ロンシャンの場所は
「スイス国境に近いベルフォール近郊」とほとんどの本に書かれていた。泊まったユースホステルに
ロンシャン礼拝堂の大きな写真が飾ってあり、ほっとしたと同時に知られていることに嬉しくなって
しまった。管理人に行き方を聞くとヒッチハイクが一番と言われた。翌朝国道上でオートストップを
試みた。北欧やドイツではすぐにつかまった車もなかなか止まってくれない。一時間ほどして
フィアットだったか止まって乗せてくれた。パリに行くと言う陽気なスイス人。フランスの事を
ぼろくそに言う。ル・コルビュジェはスイス人だと自慢する。ロンシャンへ10kmという標識が
見えた時、突然運転手は「ノートル・ダム・デュ・オー」と言い前方を指差した。はるか前方の
丘の上に白く光る点が見えた。ロンシャン礼拝堂だ。パリに急ぐと言う運転手にロンシャンの村で
降ろしてもらい、リュックを背負い2km程山道を登り礼拝堂に着いた。ロンシャンの礼拝堂は
青空の下、朝日に白く輝いていた。
アアルトの作品を見たくて計画し始めたこの旅行。北欧の近代建築に感動し、ドイツ、フランスに
入りゴチック、ロマネスクなど古典建築を見るにつけ、近代建築のちゃちさを感じた。しかし、
ラ・トゥーレ、ロンシャンを見たら、近代建築も素晴らしいではないかと再認識させられた。
ヨーロッパの建築を見るならば北から南へ下って行き歴史を遡るのが良い。当時最も注目されていた
フィンランドの現代建築を見ることから始まった、この旅の終わりもギリシャ・アクロポリスの
丘だった。 http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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6.編集後記
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東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
つい2週間前にようやく地震発生から一年が経ちました。
今回の震災は地震だけではなく続く津波、そして原発事故へと続き未だに事態の収拾がなされたとは
言えない状況です。
先日も有楽町マリオンの朝日ギャラリーにて報道写真展を観賞して参りました。
動画はテレビでもネットでも見ましたが、報道カメラマンの撮影した大判の写真には独特の凄みを感じ、
胸に刺さるものを感じました。そんな中このメルマガも24号、つまり丸二年継続して参りました。
なかなか読者数も伸び悩んでおりますが、継続することの重要性を感じつつ続けて参りたいと思います。
編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのようなことでも結構ですので
編集部までお送りください。又、メルマガへの購読登録をまだしていないお知り合いがいましたら是非
購読を進めて下さい。
このメルマガを通して建築学科卒業生の輪が広がることを望んでいます。(編集後記担当:小島)
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