法政大学建築同窓会メルマガ

No.038

  2013年05月24日発行
     
   

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□法政大学建築同窓会ニュース[Number038](2013年05月24日発行) 
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東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
沖縄は梅雨入り、そして真夏日も各地で観測されだした皐月五月。
日々忙しいことと思いますが、季節の変り目ですので体調管理は十分に。
さて、メルマガ38号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.大江宏先生生誕100年記念「いま、大江宏を語る 〜法政大学建築学科教授としての大江宏〜」のご案内
2.北村和正君建築写真展「コンパクトカメラから覗いた世界の建築」のご案内
3.大江宏賞受賞「地に経つ建築―石巻市荻浜における震災復興提案―」掲載
4.なかだえりさん「駅弁女子 日本全国旅して食べて」出版 及び個展「蔵展14」のご案内
5.第16回法匠展・50の出展申し込みの受け付け開始
6.リレー・エッセイ(野村 庸高)
7.編集後記
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1.大江宏先生生誕100年記念「いま、大江宏を語る 〜法政大学建築学科教授としての大江宏〜」のご案内
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6月14日(金)18:30より、市谷田町校舎において、大江宏先生生誕100年を記念して、「いま、大江宏を語る
〜法政大学建築学科教授としての大江宏〜」が、大江宏研究会の主催で開催されます。皆様お誘い合わせの上
ご参加ください。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20130614/ohe_study.html
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2.北村和正君建築写真展「コンパクトカメラから覗いた世界の建築」のご案内
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80年卒業(森田ゼミ)の北村和正君が5月25日(土)〜26日(日)、代官山ヒルサイドテラス E棟ロビーにおいて、
建築写真展「コンパクトカメラから覗いた世界の建築」を開催します。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20130525k/kitamura.html
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3.大江宏賞受賞「地に経つ建築―石巻市荻浜における震災復興提案―」掲載
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大江宏賞受賞した渡辺苗子さんの「地に経つ建築―石巻市荻浜における震災復興提案―」を掲載いたしました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/ohe_award/2012/2012_watanabe_d.html
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3.大江宏賞受賞「地に経つ建築―石巻市荻浜における震災復興提案―」掲載
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大江宏賞受賞した渡辺苗子さんの「地に経つ建築―石巻市荻浜における震災復興提案―」を掲載いたしました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/ohe_award/2012/2012_watanabe_d.html
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4.なかだえりさん「駅弁女子 日本全国旅して食べて」出版及び個展「蔵展14」のご案内
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なかだえりさん(2000年修了 陣内研究室) 著の「駅弁女子 日本全国旅して食べて」が淡交社より4月1日に発売に
なりました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/houshou/2013/houshou2013.html
あわせて個展「さよなら蔵展」&「なかだえりの駅弁祭」開催が開催されます。
築190年以上の蔵での個展も立ち退きのために今回で最期になります。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20130525/kuraten14.html
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5.第16回法匠展・50の出展申し込みの受け付け開始
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来る6月21日(木)より開催される第16回法匠展・50の出展申し込みの受け付けを始めました。皆様ふるってご参加
下さい。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20130404/ekiben_joshi.html
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6.リレー・エッセイ
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「建築する赤ちゃん」
2007年修了 大江ゼミ 野村 庸高
 赤ちゃんの描く線は間違いなく丸みを持っている。赤ちゃんが線を描くときは、肩を支点として、コンパスの要領で丸みを
持つ線を描いていく。大人が描く線に比べてなんと自由なことか。私とは比較にならないほど自由な線だ。大人になると、
自分の欲求を超えた諸要素が線の中に現れてくる。しかし、赤ちゃんにはそれがない。故に、とても自由な曲線を描く。
 赤ちゃんは周囲の状況を注意深く判断している。ある日、赤ちゃんの前にその体より大きいダンボール箱を置いてみた。
赤ちゃんにとって、四角く組み立てた状態のダンボール箱は車に見えるらしい。箱の後ろに立って必死にダンボール箱を
押して歩いている。そこで、ダンボール箱に四角い窓のような開口を開けてみた。すると、中を覗き込み、箱の中に興味を
示した。赤ちゃんにとって、ダンボール箱は車ではなくなったらしい。中に赤ちゃんを入れてみると、窓から私を呼んでいる。
司令室になった。いつまでも司令室のままでは私も都合が悪い。ドアのような開口をあけ、天窓のように上部を開放してみた。
自分で出入りができるようになると、お気に入りのおもちゃを持ち込み、私を手招きし始めた。司令室から自分の部屋になった
ようだ。スケールや形状によって、与えられた物体を適切な用途、空間として認識しているのだ。
 話は戻るが、赤ちゃんの自由な曲線を見ていたら思い出したことがある。ピカソは晩年「この歳になってやっと子供らしい
絵が描けるようになった」と言ったそうだ。また、モダニズムの三大巨匠と言われるコルビュジェ、ミース、ライトも晩年には
曲線を登場させている。水平や垂直のイメージが強い三大巨匠においても、晩年の到達点として子供の頃に描いていた曲線を
求めたのではないか。そしてその曲線に最適な用途と空間を与え、大人の社会に登場させたのではないか。
 そういえば先日竣工した担当物件において、私は曲線の原寸型枠を制作した。理由は簡単、工務店が「墨を出せない」と
言ったからである。しかし、そのデザインをしたベテラン建築家は、いたって楽しそうに現場で曲線をカキカキ、図面の上で、
ベニヤの上で、中庭の土の上でカキカキ。その線を写し取って製作に入るのである。
 自分の身体に合う曲線を描くには、赤ちゃんのように小細工なしに、「描きたい」と求めることから始めるということか。
 それにしても赤ちゃんは、魅力的な曲線を描き、最適なスケールの認識力を持っている。それは、すでに大人を超えている。
私も見習わなければ。このすてきな赤ちゃんを。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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7.編集後記
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 東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 このメルマガ発行の次の日にはあ毎年好例の建築学科ウオークラリーが行われます。新入生、現役の学生、先生方と卒業生が
グループになって東京の町を歩くこころみ。法政大学建築学科として最初に行なわれる同窓会からの新入生を受け入れるイベント
です。それはもちろん同窓生に取っても新しき後輩との顔合わせになる、交流をまた一つの世代と交わしあう儀式でもあります。
 新たなる出会いを期待いたしましょう。
 今回のメルマガでは写真とイラストの個展がそれぞれひとつづつご紹介できました。建築学科出身でもそれ以外に進む卒業生も
多く、その多様な才能を発揮していることと思われます。
 プロアマ問わず卒業生の発表の場がございましたら一報いただければ記事に取り上げさせていただきます。
 その際は毎月20日前後までを締切とさせていただきますのでよろしくお願いします。
 編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのような情報でも結構ですので、
編集部までお送りください。
 又、メルマガへの購読登録をまだしていないお知り合いがいましたら是非ご購読を勧めて下さい。
 このメルマガを通して、建築学科卒業生の輪が広がることを望んでいます。

(編集後記担当:鈴木)
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