第8回大江宏賞公開講評審査会は、2012年3月31日(土)法政大学市ヶ谷田町校舎5Fマルチメディアホールにて開催されました。
今回より審査方法が変わり、外部の特別審査員3名とOB審査員3名に加えて、審査委員長の坂本一成大学院客員教授の計7名で審査が行われました。
6名のファイナリストの力のこもったプレゼンテーションの結果、多くの審査員の支持を得て、川西乃理江さんの「まちのまなびや」が見事大江宏賞を受賞しました。受賞作品は、中央区月島の一画にまちの地域センターと店舗、小学校を一体にととらえ新しい学びの場所を創出しようという複合建築案です。
川西さんは北海道旭川市の出身で、富永研究室に在籍していました。受賞後の大江宏賞運営委員のインタビューに、次のように話してくれました。
―建築を目指そうと思ったきっかけは?
川西:小さいときから建売住宅の広告のプランを集めるのが好きだったり、模型を作ることも好きで、自然と建築科を目指していました。
―大江宏賞のことはみんな意識しているのでしょうか?
川西:学部の卒業設計で優秀賞を取ると大江賞は取れない、女子は大江賞を取れないというジンクスがあったので、ぜひ取ってみたいと思っていました。負けず嫌いの性格なんですね。(川西さんは学部の卒計で優秀賞を受賞している)
―今年は審査に担当の先生方が加わらなかったが、その辺はどう思いますか?
川西:今までは、エントリーを絞る段階で、各研究室に平等にという意識が働き、そこで賞の行方もある程度判るところがあった。今年の方式のほうが面白いと思います。
―今年は審査の時間が長くなり、審査員以外の参加者の意見が聞けなかったのが残念ですが、
川西:休憩時間に、廊下でいろいろな人の意見が聞けたのでそれが良かったです。