第10回を迎えた大江宏賞公開講評審査会は、2014年3月29日(土)法政大学市谷田町校舎5Fマルチメディアホールにて開催されました。 今年の審査は去年と同じく、外部の特別審査員3名とOB審査員3名に加えて、審査委員長の坂本一成大学院客員教授の計7名で行われました。各審査員は作品2点に、3ポイントと1ポイントを投票し、集計数の多い作品を最優秀作品とするという方式取りました。 今年エントリーした学生は、20名参加の学内審査から選ばれた5名でした。昨年よりも発表、質疑に時間を取ったにもかかわらず、大幅に時間をオーバーする熱戦となりました。 山野さんの案は、根室の岬を敷地として特殊な条件下での建築の根源的な成り立ちを考察するというもので、他の4人が都市の中での建築の社会的な在り方を調査研究の上に提案するという方法を取ったのと対極的なものでした。特別審査員の間では票が大きく割れたのですが、OB審査員が一致して山野作品を押したこともあり、山野さんの受賞となりました。 なお、この日の5名の候補大学院生は発表順に以下の通りでした。 1、佐藤みなみ 「下町の学堂−河川の記憶と交差する大学の空間−」 (富永譲研究室) 審査員:審査委員長 坂本 一成 (法政大学大学院客員 教授) OB審査員 小堀 哲夫 (小堀哲夫建築設計事務所) 受賞者の山野さんは5月にはイタリア・ミラノへ行き、就職先を探す予定とのことです。 |