川口衞研究会

目的:構造家川口衞先生の作品に沿ってお話をうかがいながら、さらに質問と会話のかたちで、先生の作品とその思想を、分かり易く引き出し、まとめていこうというのが、本会の目的です。
経過:2006年3月2日に作品を通して、丹下健三の話をうかがうという目的ではじめて開催しましたが、先生がまだ30歳にもならない若さで、代々木の競技場、万博の大屋根など、世界的にも未経験の新しい技術に挑戦してゆくお話は、非常に刺激に富んだもので、大変好評でした。そこで、これをさらに拡大・延長して、先生のさらに多様な作品と考え方についてうかがうため、2007年に計5回の研究会を計画したものです。
予定:研究会の予定は下記「川口衞研究会の年間計画」をご覧ください。
刊行:先生のお話の内容は、まず最初の本「構造と感性」が2007年5月10日刊行、以後順次刊行の予定。構造の分からない人にも、よくわかる易しくも、感銘深い本です。申し込みは下記へ。
性格:これは永瀬克己教授を代表者として建築同窓会が運営する自主的なセミナーです。
参加:ただし、会場の大きさが限られているため、毎回希望者のみ限られた人数しか入れませんのでご了承ください。2008年11月時点では、セミナーは終了し、記録のまとめ作業に入っています。

第1回セミナー記録「構造と感性-1」が2007年5月10日に完成。

昨年行われた講演会「構造家川口衞、丹下健三との作品を語る」(上の写真)に加筆、修正のうえ刊行したものです。代々木の国立競技場、大阪万博お祭り広場、ゆかり文化幼稚園、シンガポールインドアスタジアムなどに発揮された天才的な着想、アイディアを、ふんだんに披露していただきました。大変興味深い、建築家が勇気づけられる本です。

A5判、48頁、1,000円(送料込み)

第2回セミナー記録「構造と感性-2」が2008年1月30日に完成。

昨年4月に行われた「空気の建築」に加筆、修正のうえ、新たにいま話題の「北京オリンピック水泳施設「国家遊泳中心」の構造」という論考を加えたものです。全体は万博富士グループパビリオン、電力館、世界蘭会議パビリオン、温室、青函博覧会テーマ館、つくば科学博外国展示館、弁天町パラディッソなど空気膜構造の設計コンセプトや興味深いエピソードを交え、独創的な建築のアイディアから実現にいたるドラマティックなお話が満載です。

A5判、55頁、1,000円(送料込み)

第3回セミナー記録「構造と感性-3」が2008年11月7日に完成。

2007年6月21日に行われたセミナー「作り方を工夫した建築」をもとに川口先生が全面的に書き下ろされたものです。
先生が一貫して追求してこられた、パンタドーム構法の着想から、その成立のドラマが詳細に解説されています。
実例として、ワールド記念ホールからバレンシア闘牛場まで、国内外のいずれも100メートルを超える8例の、それぞれ固有の課題とユニークな解決法が手に取るように理解できます。

A5判、72頁、1,000円(送料込み)

第4回セミナー記録「構造と感性-4」が完成。

川口先生の連続セミナーの記録ですが、今回はスチールと木造のハイブリッド構造を主に扱っています。
シリーズはこれで4冊目となり、いちおう、先生の代表的な作品の解説を終わりましたので、このシリーズは完結です。
1〜4まで、各冊1,000円(送料込み)です。
本書の希望者は上記同様事務局へ お申し込みください。振り込み用紙を同封してお送りします。

第5回セミナー記録「構造と感性-5」が完成。

「構造と感性-5」が完成しました。
これで川口衞先生のセミナーシリーズが完結しました。
この巻は、「ひろがる構造デザインの世界」という副題で、対象を建築に限定せず、先生がいままでに取り組んでこられた、橋、タワー、新しい免震手法、揺るぎ石、ジャンボ鯉のぼりなど楽しい話題が満載です。
新しいテーマに挑戦する先生の楽しそうな試行錯誤が、豊富なエピソードをまじえ、非常に興味深い読み物になっています。構造の可能性に目を開かせてくれる本です。

A5判、72頁、1,000円(送料込み)申し込みは、下記へ。
東京都千代田区神田神保町1-46 斉藤ビル201 
南風舎内、川口研究会事務局(小川)
kak@nampoosha.co.jp

 

川口衞研究会の年間計画
建築同窓会TOP