まちのワークスペース
東京都中央区に公共のワークスペースを計画する。
東京の都市計画、また建築の設計はどちらの方向に向かうべきであろうか。混在の風景である東京の街並において、他の都市では体験することができないような魅力的な風景・シークエンスに発展させる”全体と部分の関係”を模索する。本論文に記した”都市と建築の中間的存在”はこれに対する私のひとつの答えである。より都市環境・都市機能と結びつく建築、建築のように空間をつくってゆく小さな都市の提案。また”ワークスペース”という特色をもつ公共施設の提案である。 本計画は5つの街区をまとめて1つの計画敷地とし、1つの施設を設計している。
都市の中に建つ公共施設はその地域固有の機能や形態を持つべきではないか。地域固有のある特徴・特色を持つことによって都市生活を充実したものにするための選択肢のひとつとなるのだと考える。また、形態的には内と外とを繋ぐ、また都市空間と建築空間を繋ぐ多様な空間は、その地域における都市生活の選択性を向上させることに寄与するのではないかと考えています。 |