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留学経験のある人は、よく「海外で生活すると日本のことがよく解る」というような意見をする。私の周りには多くの海外生活経験者がいて、よくその旨のことを聞かされた。もちろん、諸外国と比べた日本つまり相対的にみた日本が解るという意味だが、本来のフィールドを理解する上で、違うフィールドを知ることが重要という意見であろう。 私の仕事、本業のフィールドは、多くの同窓生と同じく建物の設計監理(デザイン)。12年前に独立以後、住宅の設計を中心に、店舗設計、家具デザイン、まちづくり等々の仕事をさせていただいたが、建築のフィールド以外のことにも積極的に関わるようにしてきた。 その中でも面白い体験となったのは、スイーツの計画。右の画像は、上が2006年のフォーマルなパーティーで、下が2012年にカジュアルなパーティーで、実際に提供されたケーキである。基本的にパティシエとのコラボレーションになるため、材料等の味を左右することは考えず、自分の考えている事をケーキを使って可視化する試みを行った。2つのケーキのコンセプトを ・ぐるぐるケーキ ・Sweetly Town コラボレーションで重要なのは、本業でなくてもプロ意識を持って取り組み、建築的な考え方を意識して提案すること。それによって、異業種の相手(パティシエ)とのアイディアの出し方、イメージのつくり方の違いが明確になっていく。こういった異業種との関わりを通じて教えられることは多い。すぐに建築に応用できるものは少ないが、なんとなく考えていたことが整理されたりする。特に一般の人に建築を説明する時に役に立つ経験だと思う。 |
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