先週末オープンハウスを終えて、今日はほっと一息ついている所です。設計事務所を始めて丸10年、今回35回目の完成見学会。事務所を始めた頃は、10年後の今を全く想像できませんでした。まず自宅を建て、事務所のホームページを開設、実家を設計し、それから友人の家をリフォーム、どこからお施主さんは来るのだろうと思っていましたが、一軒、また一軒と新しい住宅の設計が舞い込んできて、振り返ると全速力の10年だった気がします。

　ホームページで知って、雑誌を見て、知人の紹介で・・・とお越し頂くきっかけは様々ですが、オープンハウスの様に実際完成した住宅を見て、触れて、感じていただく事は、形のないものをつくる自分にとって、とても良い機会を与えてもらっていると思います。新しい出会いの場となり、『家』が好きな方々と『家』について一緒に語り合う、テンションが上がり、楽しい時間です。又ご自身の家を見学会へ提供してくれるお施主さんには、毎回感謝してもしきれないほどの気持ちでいっぱいです。「オープンハウスしないの？」と逆におっしゃってくれる方も。遠くは100km以上離れた場所からお越し頂く事もあります。

　今回の見所は、L字型に外と内を繋げる縁側と西に見えるアルプスを楽しむ窓、使いやすい動線、漆喰と無垢の木の温もり。9月の完成見学会ではコンクリート打ち放しのシャープな空間でしたが、今回は対照的な空間となり、私達のつくる色々な表現を見て頂ける事も嬉しいです。

　2013年今年も残す所1ヶ月と少しになりました。来月にもオープンハウスを予定しておりますが、竣工に向け工事も佳境に入っています。12月にお引渡しが多いせいか、12月の誕生日やクリスマスと見学会が重なる事が多いです。毎年、自分自身のプレゼントとほくそ笑んでおります・・・というのは冗談で、家が出来るまでには多くの職人さんや現場監督の力をお借ります。その感謝を忘れず、これからも家づくりを楽しみながら、一つ一つ大切につくりあげていきたいです。