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現在私は設計部の中でも企画・開発グループに所属しています。このグループは、スマートシティ・ZEB等といった建築・都市環境の研究プロジェクトや基本設計をメインとした業務が主です。今まで関わる機会の少なかった分野の研究をしたり、設計面においては施工面・法規面による制約を学んだりと、悪戦苦闘しています。働き始めて2年弱が経ちますが、私が感じた業務上の建築と学校で学んだ建築の最大の違いは、提案する建物に事業価値・利益が求められるという事です。自由な発想や、素敵な空間を思い描いて提案しても、施工面・法規面はもちろんの事、コストや事業価値という基礎がしっかりと裏付けされていないと、提案を受け入れてもらうことはとても難しい。今まで体験することのなかった歯痒さがあります。ただ、自分自身が知識や上手な提案仕方を知っていればもっとデザインの話が出来ただろうという瞬間もあり、そのチャンスを逃さないようもっと勉強をしたいと思う毎日です。
仕事以外の休日の時間は、友人と食事をしたり大好きなオーケストラを聞きにいったり、フルートを演奏したりしています。仕事から離れて違う世界に触れることは、自分自身の視野が広がる、とても大切な時間であると思っています。今は1月の演奏会に向けて、1級建築士の勉強の合間に少しずつ練習中です。また、仕事のタイミングが合う時は同期と出かけたりもします。
建設業は厳しい業界であるとよく言われますが、実際に働いてみて、やはり厳しくないとは言い難い業界です。特に現場は本当に、本当に大変です。ですが、やはり自分の書いた一本の線が壁になる、建物になる、街に残るのだという感動を思うと、とても魅力的で何にも代え難い経験の出来る仕事であると思います。今は設計の仕事にしっかりと向き合って、早く1人の設計者として自立出来るようになりたいと思っています。
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