川口衛先生のお話を聞く、川口研究会が5月24日午後8時よりデザイン工学部市谷田町校舎T206教室において行われました。
今までの川口研究会は市ヶ谷校舎の会議室で行われていたのですが、今回は教室です。教壇に立たれた先生は、昔の職業に戻ったみたいだね、と冗談を言っていましたが、お話を伺う我々も学生時代に戻った気分で、熱心にノートを取る姿も多く見られました。
今回は木造についてのお話でした。川口研究会では、今までにも2回木造のお話を伺っていますが、今回は主に先生の作品を中心にお話を伺いました。
木の構造的特徴とそれを生かした、デザインの方法、スチールとのハイブリットによるさまざまな解決方法、そして建築家の磯崎新さん、内藤廣さん、妹島和代さん等との共同による作品について、解りやすく解説していただきました。
先生のお話の魅力は、技術が技術だけで自立したものではなく、そこには人間の感性と、さらには人間の営みの結果としての歴史と文化が常に深くかかわっていると、考えさせられるところにあるように思えます。
今回のお話を元に「構造と感性」第4巻が作られる予定ですので、完成を楽しみにしたいと思います。
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